spiral "eternal"
stayは深い溜息をついた
「俺は來の側近として来た過去の人間だ。それに都合のいいことに、俺はこの時代の事も、お前らの事も…事情は全部知ってる。
なら、お前らが動きやすいような環境を整える事が、俺の仕事だろうがよ?」
「え…?」予想外の言葉に、俺は驚きを隠せなかった
「俺は來みたいに権力もねぇ。お前らみたいに選ばれた訳でもねぇ。
なら俺に出来る事は…これ位しかねぇんだよ。」
stayは被っていたニット帽をさらに深く被った
隠したつもりなのかもしれないけど
声はどこか…悲しそうだった
「…俺、過去からstayが来てくれて良かったって思ってるよ。」
この言葉に嘘はない
stayは何度も…諦めそうな俺を救ってくれた
俺に、みんなを救う道を示してくれた
stayに出会えなければ
俺も触手に捕まって、みんなを救う手立てすら掴めなかったんだから…
「…恥ずかしげもなくそういうこと言っちゃうところは、華ちゃんに似たのかね。」
ハハッと、stayは少し笑った
…母さん…
ーーーもう間に合わない!!ーーー