spiral "eternal"
「大樹の一部ぅ?」あまりの返答に直は声を上げた
「それって、自分自身を捨てるって事じゃ…。」
「ハイ、私は自身を捨てる覚悟の上で大樹の一部になることを受け入れました。
私達が犯した罪を償えるのなら…少しも迷いはありませんでした。」
そう言った亜未の表情は悲しそうで
彼女は少し俯いた
「…先程も、世界を窮地から救う為だと言っていたが、それと君が犯した罪は関係があるのか?」
「…。」愁の問いに亜未は黙った
言いにくそうにしている亜未を見て、俺は一歩前に踏み出した
「…亜未は、何も悪くないよ。」
「え?」俺の言葉に、亜未だけじゃなく愁達も目を丸くした
「亜未は何も悪くない。亜未達は必死に…アイツの企みを止めようとしてただろ…?」