spiral "eternal"



おじさん達は目を丸くした


「…志穂から?」


「あぁ。『あのときの星組メンバーを集めて欲しい。』と。」


…星組?


じゃあこの集まりは、その星組のメンバー?


「だからそれまでに、今の協会の現状を話した方がいいと思ってな。」


「それで、この集まりか。」


ハァ、とおじさんは溜め息をつきながら椅子に凭れた


「…あれから、雫ちゃんや春君に異常は無いか?」


「あぁ。まだこれといった変化は見られていない。」


…俺や、雫?


「愁んとこは、学園に行ってどれくらいだっけ?」


「もう10年だ。けど、もうすぐ卒業だからな。」


その言葉に、柚璃も悲しそうな表情を浮かべた


「葵や直の所は?」


「私も2年前に。」


「俺んとこは大丈夫。やっぱ、相手が一般人だからかな。」


「そうか。」と愁は安心したように笑った


「やはり、親になってみて分かるな。あの時の…悲しさは。」


「俺達もあんな想いさせてたんだもんな。」


懐かしそうに、おじさん達は目をふせた



「…春と雫はまだ油断出来ない。


能力者同士の子供は、八割の確率で能力者になるんだから。」











< 26 / 344 >

この作品をシェア

pagetop