spiral "eternal"
おじさん達は目を丸くした
「…志穂から?」
「あぁ。『あのときの星組メンバーを集めて欲しい。』と。」
…星組?
じゃあこの集まりは、その星組のメンバー?
「だからそれまでに、今の協会の現状を話した方がいいと思ってな。」
「それで、この集まりか。」
ハァ、とおじさんは溜め息をつきながら椅子に凭れた
「…あれから、雫ちゃんや春君に異常は無いか?」
「あぁ。まだこれといった変化は見られていない。」
…俺や、雫?
「愁んとこは、学園に行ってどれくらいだっけ?」
「もう10年だ。けど、もうすぐ卒業だからな。」
その言葉に、柚璃も悲しそうな表情を浮かべた
「葵や直の所は?」
「私も2年前に。」
「俺んとこは大丈夫。やっぱ、相手が一般人だからかな。」
「そうか。」と愁は安心したように笑った
「やはり、親になってみて分かるな。あの時の…悲しさは。」
「俺達もあんな想いさせてたんだもんな。」
懐かしそうに、おじさん達は目をふせた
「…春と雫はまだ油断出来ない。
能力者同士の子供は、八割の確率で能力者になるんだから。」