spiral "eternal"





「'流星'!!」

無数の光が魔物に降り注ぐ


声を上げながら、魔物は消滅していった


「ふぅ…やっぱ魔物多いな。」


「それにレベルも高い。時間をかけすぎるとこっちの体力が持たねえかもな。」


渚の言う通りだな


魔界に来てから、数え切れない位の魔物に襲われてる


いくら渚達が強いからといって、能力は無限ではない


体力が底をついたら…殺られるのは俺達だ


「…?」汗を拭った時、一瞬亜未の悲しげな表情が視界に入った


「えっと…疲れた?大丈夫?」


「あ、ううん。大丈夫…ありがとう。」


咄嗟に亜未は笑顔を浮かべた


だけど、無理に笑っている事はすぐに分かった


「あのさ…こんな事、俺が言うのもおかしいんだけど…。」


「?」不思議そうに首を傾げる亜未から目をそらして


俺は恥ずかしさのあまり頭を掻いた


「その…亜未が悲しい顔してるとさ、俺まで辛いから…。

俺、亜未には笑ってて欲しいんだ…。」






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