spiral "eternal"
「おい、待てって!!」
走る亜未の手を掴むことが出来たのは、亜未が止まってすぐの事だった
走り出した亜未の後を必死に追い掛けた俺達
その俺達の目の前には、あり得ない光景が佇んでいた
「…家?」
息を整えながら、渚は目の前の光景を確認した
俺達の目の前にあるのは…木で出来た小さな一軒家
家の周りには、ご丁寧に花が植えられている
「何で魔界に家が!?」
「これが光の原因ね…。それに、誰か住んでるのは間違いないわ。」
花が綺麗に咲いているって事は、最近まで手入れをされていた証拠
けど、魔界に住めるなんて…一体何者なんだ?
「亜未お前…ここの事知って…ーー」