spiral "eternal"


「え!?」

「春の身体に…光が…!?」


頭の中に声が響くと、俺の身体に光が纏い始めた


…この光、俺から…?


何が起きてるか理解出来ない内に、俺の胸から一つの光が現れる


「…。」その光は、俺から離れてゆっくり杉浦大地の方に向かって行った


厚い氷を通り抜けて


光は…眠っている杉浦大地に吸い込まれる


瞬間、眩い光が視界を覆った


「うわっ!」


「っ…!!」


「な、なに…!?」


徐々に収まっていく光


光が消えて…目の前にあった巨大な氷は跡形もなく消えていた


そして…氷があっ場所に浮いている


眠っている…杉浦大地


「っ!」フワリとその場に落ちていく杉浦大地を、俺は間一髪受け止めた


ズデン、と情けない音が響き渡る


「「春!!!」」





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