spiral "eternal"
尻餅をついた俺の下に、渚達が慌てて駆け寄った
「ぅ…。」その呻き声に、俺は目の前の杉浦大地に視線を移す
ゆっくりと、閉じていた瞳が開かれていく
それはまるで、スローモーションのようで
それ位…時の流れがゆっくりに感じた
「…こ、こは…?」
まだ光が灯っていない瞳を動かしながら
『彼』は…そう口にした
「…大地?」その声を聞いて、『彼』は視線を向ける
亜未と視線が交わった
「…亜未。」亜未の事を認識できたのか、フワッと笑みを浮かべた
「本当に、大地…?」
「…あぁ。」その言葉に
亜未の瞳から涙が溢れ出てきて
「っ…大地っ!!!」わっ、と亜未は抱き締める
そんな亜未を…『彼』は優しく抱きしめ返した
「…ただいま、亜未。」
そう優しく笑って
『彼』…杉浦大地は眠りから目を覚ました