spiral "eternal"
少し挑発的な言葉に、私は雫と敦の顔を見た
2人も、少し呆れたように笑っていた
「…そんなこと無いよ。春は有言実行タイプだもん。」
「度が過ぎるくらいにな。」と敦がボソッと呟いた
そうだった
春は…いつも言ったら聞かなくて
頑固だなぁなんて呆れた時もあったけど
言ったことを破ったことは1度もなかった
『なら、俺がやるべき行動なんて一つしかないだろ?』
「…そう、だね。」また涙がポロポロと落ちていく
だけどこれは…さっきの涙とは少し違う気がした
『信じててくれ。必ず…助けに行くから。』
春の力強い、迷いのない声
その言葉に、私は涙を必死にぬぐいながら
「うん…待ってる。」
そう、ちゃんと言えた
そう返した瞬間、ザザッと雑音が入る
まるで壊れたテレビのようにザーッと雑音が聞こえたと思ったら、春の声は全く聞こえなくなってしまった
「春…?」