spiral "eternal"


「…え?」予想にもしない言葉に、俺は目を丸くした


どうやら皆は知っていたらしい


「魔物に…囲まれてる!?」


何で!?


いやそうじゃなくて…いつの間に!?


「正確な時間は分からねぇが、今から1時間前にはもう…。」


1時間前、か…


さすがに俺も寝てたし、真夜中に起きてる物好きいねぇよな…



「敵の接近に気付かなかったのかよ?」


「無茶言うなよ。そんな真夜中に起きてる奴なんていねぇつーの。

それに、本部には結界が張ってある。街が崩壊しても、ここが無事だったのはそのおかげだ。結界がある限り、魔物の侵入はあり得ない。」


夾の問いにstayはそう答えた


普段、協会の周りには特殊部隊による結界が張られている


この結界のおかげで、ここは魔物に襲われることはないらしい


でも、それも限度がある


「しかし今回は魔物の数が多い…。いつ結界が破られてもおかしくない状態だ。」



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