spiral "eternal"
一瞬、部屋に沈黙が走った
「…どういうことだ?」夾の不機嫌な声が、その沈黙を破る
「言ったとおりだよ。魔物討伐は軍事部隊に任せて、君達はここを出てもらう。」
「ちょ、外はすげェ数の魔物がいんだろ!?軍事部隊だけでどうにかなるのかよ…。」
直の意見は最もだった
いくら戦闘に慣れているとはいえ…あり得ない数の魔物が囲んでるんだ
今までの任務の疲労だってあるし…軍事部隊への負担が大きすぎるんじゃ…
「俺も直と同意見だ。ここは、俺達も軍事部隊に協力し「ウダウダ言ってんなクソガキ共が。」
愁の言葉に被せて、軍事部隊長の低い声が響いた
えっ…?とあまりの低さに皆少し引き気味だ
「自惚れんな。貴様らが強いのは仕方ねぇから認めてやるが…こちらもずっと最前線で戦ってきた戦闘のプロだ。」
その言葉に、俺達はようやく気付いた
確かに、過去から来た星組の皆は強い
けど…今までこの時代の平和を護ってきたのは
ずっと…俺達市民を護ってくれていたのは…
「貴様らの力など借りん。我らの邪魔になるだけだ。」