spiral "eternal"


まるで前から分かってたように、倉崎は笑った


気が付けば、もう昇降口に来ていた



「学年トップの貴重な意見が聞けて参考になったよ。じゃあまた明日な、二宮。」


「…あぁ。」


手を振って、俺は倉崎に別れを告げる


倉崎は何も変わらず、玄関から出て行った



「…何だ、アイツ?」


変な奴だな



そう答えを無理矢理出して


俺は重い足を引きずって理科実験室に向かった









< 55 / 344 >

この作品をシェア

pagetop