spiral "eternal"
「っはよう!」
急いでいたからか、ダン!と開いた扉は荒々しい音を鳴らす
「はよう。相変わらず寝坊かよ春。」
「な、渚おじさん!?」
優雅にコーヒーを飲んでいるのは、雫の父親
俺の父さんの双子の弟で、俺の叔父にあたる人
「おかえり!いつ帰って来たんだよ?」
「今朝。お前がグッスリ眠ってる頃だよ。」
グサッ、と俺の心に何か刺さった気がした
熟睡し過ぎて、おじさんが帰ってきたの知らねぇ…
渚おじさんは、海外ボランティアとして紛争地域の地雷撤去活動に参加している
つい昨日まで、名前も忘れたどっかの国に旅立っていた
「おはよう、春。」
「はよう、美憂さん!」