spiral "eternal"


散らばった資料を邪魔そうに蹴りながら


鉄仮面はしゃがみ込んだ



「…く、す…?」


「あぁ、薬?君がここに来るまでにね、ある薬品を撒いといたのよ。普通の人なら一瞬で身体の四肢が麻痺する即効性なんだけど…。」


『普通の人なら』?


何故かその言葉がひっかかった



「っ…な、んで…。」


何の為に、こんなことしてんだよ…


「まだ分からない?目覚める前だからかな。」と鉄仮面はクスリと笑った


その笑顔に、無意識に寒気がした


「君の事…ずっと前から美味しそうだなって思ってたんだよ…二宮君?」








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