spiral "eternal"
「っ…ハァ、ハァ…。」
辺鄙な実験室から全力疾走して
ようやく、本校舎の近くの渡り廊下までやって来た
あと少し…あと少しで!
俺の頭にはみんなの顔しか浮かばない
もし、柚子達が既に触手に囚われてたら…!
最悪の事態が頭を過り、俺は首を横に振る
大丈夫
アイツ等なら…きっと上手く避難出来てる
ドガァ、と激しい音と共に粉砕される壁
「うわっ!」俺は何とか腕で破片を防ぐ
現れたのは先程見ていた触手
「っ!」
こんな所まで伸びていたのか…!?
触手は容赦無く物凄いスピードで俺に向かってきた
「っ…!!」