夏の桜が咲く。

「ならなんなの?」

「別に…何もないけど」

「ならなんで冷たいの?」

「え?俺冷たい?」

「うん」

「そうなんだ。」

興味なさそうに

ふーん だの へぇ だの

言いながら歩いてる夏来くん

何なの…

私に興味ないの?



「夏来くんはさ…」

「なに?」

「私の事もう好きじゃないの?」

「好きだよ」

「そうは見えない」



「あのさ…」


夏来くんが大きめの声で言った

「梨桜はさ、俺に何を求めてるの?
どうして欲しいの?」

「それは…」

具体的には分からないけど

「俺ら普通のカップルより
一緒にいると思うし 俺も結構
優しくしてるし。」

そう言われればその通り

返す言葉が見つからなかった
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