夏の桜が咲く。
「あったよぉ…」
涙が止まらなかった。
それから公衆電話をさがして
まず自分の家に電話をした
お父さんとお母さんも
物凄く喜んでくれた。
香織に連絡したら
泣いて喜んでくれた。
それから資料をもらって
すぐ地元へ帰った。
夏来くんはどうだったんだろう…
地元の駅につくと
すぐ夏来くんの家に向かった
ピンポーン…
「梨桜ちゃんっ!ごんばんわ」
「こんばんわっ…」
もうこんばんわの時間なのか
周りを見渡すともう暗かった
それにも気付かないくらい
興奮していた。
「あっ…あの。夏来くんは?」
「まだなのよ…
合否も知らせないでねぇ…」
「合否も?」
「そうなのよ…とことんバカ息子ね(笑)」
笑っていたが
心配そうな表情のお母さん
「梨桜ちゃんは受かったの?」
「はい。」
「おめでとう!お祝いしないとねっ」
「ありがとうございます。」
「夏来はやく帰って来ないかしら…」
その日は夏来くんは
帰って来なかった、