夏の桜が咲く。
家に帰ると私は
お父さんの帰りを待った
お母さんとは目は合ったものの
何もして来なかった。
まぁ…とりあえず良かった
「ただいま」
お父さんの声が聞こえた
「お帰りなさいっ!」
勢いよく飛び出た
「どうしたんだい?そんな慌てて」
不思議そうなお父さん
「家の…電話が欲しい」
「あぁ。そう言えばなかったな
よし。今週末買いに行こう」
くしゃっと笑うお父さん
「ありがとぉ」
これで神田くんと連絡がとれる
やったー…!
私は 綺麗な花畑の絵を書いた
そして裏に
《お父さんが電話を買ってくれる
事になった》
そう書いてファイルに閉じた