夏の桜が咲く。

家に帰ると私は

お父さんの帰りを待った

お母さんとは目は合ったものの

何もして来なかった。

まぁ…とりあえず良かった

「ただいま」

お父さんの声が聞こえた

「お帰りなさいっ!」

勢いよく飛び出た

「どうしたんだい?そんな慌てて」

不思議そうなお父さん

「家の…電話が欲しい」

「あぁ。そう言えばなかったな
よし。今週末買いに行こう」

くしゃっと笑うお父さん

「ありがとぉ」

これで神田くんと連絡がとれる

やったー…!


私は 綺麗な花畑の絵を書いた

そして裏に

《お父さんが電話を買ってくれる
事になった》

そう書いてファイルに閉じた
< 24 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop