夏の桜が咲く。

そんな日の帰り道

「佐倉さん、最近嫌な事ない?」

「別に大丈夫だよ」

「本当に?」

「本当 本当」

「ならいいんだけど…」

心配そうな表情をする神田くん

神田くんに変な心配させたくない

それは、

部活のある神田くんと

毎日一緒に帰れてるのは

私が絵を書いたりして

神田くんの部活が終わるのを

待っているから。

本当は、先に帰りなよ

って言ってくれている神田くん

けど、やっぱり

二人で帰りたい私は

待ってしまっている。

そんな待ち時間に

女子からの嫌がらせがある

だから神田くんには

心配もかけられない

部活に集中して欲しいから。

そう言う願いだったりする…



けど、何より迷惑をかけて

嫌われたくない

って欲望からかもしれない。
< 38 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop