夏の桜が咲く。
そんな日の帰り道
「佐倉さん、最近嫌な事ない?」
「別に大丈夫だよ」
「本当に?」
「本当 本当」
「ならいいんだけど…」
心配そうな表情をする神田くん
神田くんに変な心配させたくない
それは、
部活のある神田くんと
毎日一緒に帰れてるのは
私が絵を書いたりして
神田くんの部活が終わるのを
待っているから。
本当は、先に帰りなよ
って言ってくれている神田くん
けど、やっぱり
二人で帰りたい私は
待ってしまっている。
そんな待ち時間に
女子からの嫌がらせがある
だから神田くんには
心配もかけられない
部活に集中して欲しいから。
そう言う願いだったりする…
けど、何より迷惑をかけて
嫌われたくない
って欲望からかもしれない。