とある王子(兄)が引きこもりの姫(妹)を愛する(復讐する)話
キープするべくそこから他愛ない会話をつづけ、信頼度を築いていると、何回目かのチャットのやりとりの最中、突然
あさ:お兄さんめっちゃいいひとだね!友達になりたい
と来た。俺は机に頬杖をつき、スマートフォンを暫く見つめた後
おーじ:いーよ
とだけ返事をする。
あさ:お兄さん、LINEとかしてる?
おーじ:してるけど教えたくないかなー
あさ:ならどうすんの?ここでずっと連絡とるのもアレじゃない?
確かに。俺は仲良くなる気はないが、今後のためにも仲良くなっておいて損はない。けれど、個人的に友達と連絡をとるのに使っているLINEのIDを教えるのには抵抗があった。
アプリを探っていると、LINEに似ているアプリ「カラオ」を見つける。俺はそれをダウンロードし、出会い系サイトで釣った人用に活用することにした。
おーじ:LINEは無理だけどカラオってアプリでなら連絡とれるよ
あさ:マジか。ならそれダウンロードしてくるね
そしてすぐに「あさ」からダウンロードしたというチャットが送られてきた。俺がIDを教えると「よろしくね」と友好的な返事が返ってくる。
この調子で、あと数人「カラオ」に招待してそこである程度仲良くなっておこうかな。慣れてきたら妹と関わりのあったメンバーでグループをつくろう。