イジワル王子と屋根の下
「じゃ、一人でここに住むんだな?」
「う!!」
「月12万だと。払えんの?見た感じ学生か新卒かって感じだけど。それともここ出てまた新しい所探す?引越し費用も大変だと思うけど」
「ううっ!!」
ズバズバと痛い所を突く言葉に、私は返す言葉に詰まる。
た…確かにその通り…
今回の引越しや敷金礼金で随分お金飛んだし、親には頼れない…っていうかそんなことしたら地元に連れ戻される!
「ま、俺は稼ぎ的に払えない額でもないし?一人で広い家に住むのも悪くないけど」
「!」
「けど折角二部屋あるわけだし…困ってるようなら一部屋、住ませてやってもいいけど?」
「…!!」