イジワル王子と屋根の下
そう言う言葉はすごく親切で優しい。が、その顔は親切心というよりはそれと真逆のこちらを見下す黒い笑顔で…
こ、こいつ…私より優位に立って完全に私を見下してる…!!!
やだやだ!こんな奴と一緒に住むなんて!ただでさえ異性と同居なんて嫌なのに、こんな歪んだ奴と一緒だなんてっ…
けど引越しは無理だし、一人でここに住むのも無理…
地元に帰る?折角決まった就職先は?また帰って就職活動?
「さ、どうする?」
そうニヤリと浮かべられるのは
悪魔のような、黒い笑み
「っ…ここに、住ませてください…!!」
がっくりと降伏するように言う私に、彼は思惑通りとでも言いたげにふふんと笑う。