イジワル王子と屋根の下



「け、けどそっちはいいわけ?見ず知らずの異性と同居なんて…」

「異性?お前みたいな並以下の女が異性として意識されるとでも思ってんのか?」

「え!?」

「俺からすれば犬飼うようなもん。だからお前も犬のように従順に大人しくひっそりと暮らせ」

「い、犬って…」

「いいか?お前が哀れで可哀想で仕方ないから住ませてやるだけであってそれ以外は他人だからな。一切干渉するなよ」

「そこまで言う!?」

「事実だろうが。あ、光熱費は折半な。無駄遣いしたら全額払わせるからな」

「なっ!」



そして、彼は当然のように向かって左側の広い洋室へと入って行く。



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