イジワル王子と屋根の下
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「……」
「……」
とある土曜日の朝。
うっかり勘違いで、休日だというのに瞬を叩き起こしてしまいました。
(の…飲み物おごって機嫌直してもらおう…)
そんな魂胆で一緒にコンビニへとやってきたわけだけれど…
相変わらず瞬は無口で何考えてるかわからないし、折角の会話も犬好きって言ったら嫌いって返されるし…あぁもう絶対まだ怒ってる!!
そうヒヤヒヤとしながら、私はコンビニの店内をカゴ片手に歩く。
「他に何か買うのある?」
「他に…あ、コレ」
「?雑誌?珍しいね、瞬が雑誌なん…」
そう瞬がバサッと広げて見せたのは、未成年は買えないいやらしい雑誌で…