イジワル王子と屋根の下







そうして始まった、その人との共同生活。

“干渉しない”、そういう約束ではあったけれど、それは予想以上に“ただ同じ家にいるだけ”の生活で…。



「おはよー…ってもういない!?」



朝は私より先に家を出ていて

昼間は互いに仕事



「ただいまー…ってまだ帰ってない!」



夜は大体私の方が先で



「……」

「あ、おかえり。お風呂沸いてるけど先入る?」

「……」

ーバタン、

「……」



話しかけても大体無視で、私がいる時はお風呂・トイレ以外は部屋から出てくることはない。




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