イジワル王子と屋根の下
「…、」
「彼氏さんと、何かあった?」
「え?」
大野さんからの突然のその言葉に、私は首を傾げる。
「どうして、ですか?」
「いや、この前飲み会の帰り水谷さんの家まで送って行ったの俺でさ」
「えっ、すみません!わざわざ…」
「ううん、それはいいんだけど。そしたらその時彼氏さんが出迎えてくれてね」
「え!!?」
「本当格好良いし、愛想よくていい人だったねー」
「あ、あの…その時彼に、彼氏とかって話は…」
「?したよ?」
「!!!」
余計怒るわけだ!!