イジワル王子と屋根の下
8.犬と秘め事
告白
ー…
『俺が好きだって言ってるのに、ここから逃がすわけないだろ』
彼がくれた、まるで夢のような言葉。
その日から私と彼は、恋人同士になりました。
それからの日々は、今までのことがまるで嘘のようなくらい
甘く優しく、幸せな日々…
「おいコラ、ふざけんなよクソ犬」
とは、いかないようです。
「……」
ある日の朝。朝食をテーブルに並べ終えた私に、瞬は不機嫌な顔で言う。