イジワル王子と屋根の下



ー…



まぁね、瞬がそういう風にベタベタするような男じゃないのはわかってる。わかってますとも、ええ。

けどさ、けどさぁ…



(嘘つくなんて最低でしょ!!)



その夜、仕事を終え帰ってきた私は、夕飯の支度をしながら朝のことを思い出してはイライラとする。



普段触れたり抱き締めたりもないし、デートもない。好きの言葉もない。

そんな中でキスの一つくらい、してくれてもいいんじゃない!?



(くそっ!ムカつくから今日の晩ご飯はピーマン多めのチンジャオロースにしてやったもんね!)


< 240 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop