イジワル王子と屋根の下
嘘の使い方
ーそれから数日後の、ある日の日曜日。
珍しく日曜休みを貰った私の姿は、マンション最寄りの大きなスーパーにあった。
「いやーよかったよかった!丁度お醤油も油もお米も切れちゃってて!一人じゃ買い物来れなかったんだよねー!」
「……」
「…ねー…」
隣には、いつも以上の無愛想…というか怒っているに近い顔の瞬を連れて。
「お…怒ってます?」
「当然だろうが。何で休みにわざわざスーパーまで来なきゃならねーんだよ。しかも拒む権利もなく」