イジワル王子と屋根の下
「…けどまぁ、毎日ちゃんと飯作るあたりは感心するけど」
「まぁね!実家ではあんまりしなかったけど、やってみたら案外出来るもんだね」
「料理本見ながら作ってれば出来て当然だろうが」
「そ、そうだけどさ…」
「…その料理本も前の男と同棲したら作ってやろうと思って買ったんだろうに…可哀想な奴」
「うるさーい!!」
哀れむように言いながらも図星を突く言葉に私はふんっと歩き続ける。そんなこちらを見て、瞬はふっと笑みをこぼした。
「…コロコロ顔変わって面白い奴」
「!からかわないで!性悪男!」
「性悪で結構。うるさくてバカなBカップの犬よりマシ」
「きいいー!!!」