イジワル王子と屋根の下
彼の、本心…?
あの言葉たちは全て、台詞とか嘘じゃなくて、彼の本音。
多少のお世辞はあるかもしれない。盛った部分もあるかもしれない。けど、それでも
「…ありがとう…」
その気持ちが嬉しくて、悲しさや悔しさなんて吹っ飛んでしまうよ。
自然と笑えてる、自分がいる。
「…アホ面」
そう言っては瞬は、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でて歩き続ける。
その手の大きさがまた嬉しく感じられて、幸せを感じられた。
そんな、日曜日だった。