イジワル王子と屋根の下
がっくりと肩を落とす私に、その人は壁に寄りかかったままこちらを見る。
一見格好良いとは思ったけれど、見下ろすようなその目は冷たく…見た目通り大分性格も怖いらしい。
「で、どうすんだよ」
「?何が?」
「何がって…お前がそれでもここに住むのかどうかによって、俺だって家賃のこと考えなきゃならねーんだよ」
「そんなっ…見ず知らずの人と一緒に住むわけないでしょ!?しかも異性…無理無理無理!ぜーったい無理!!」