『あなたが大好きです』
それから数分たって



ようやくあたしは泣き止んだ



『良夜…………』


「ん?」


『ごめんね……服汚しちゃって……』



良夜の制服はあたしの涙でぐちゃぐちゃになってしまった


「菜月……」

『はい?』

「そういうときは、ありがとうって言うんだよ」

『っ!』

「そう言って笑ってくれた方が俺は嬉しい」


良夜…………


ごめんね……でも


『ありがとう』

あたしはそう言って笑った

すると良夜も笑ってくれた




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