『あなたが大好きです』
『うわぁー、綺麗だな♪』

いろんな魚が泳いでるなかに海ガメやエイなどが泳いでいる

かなり幻想的……

『なんか…感動しちゃうな……』

「そうだな」

『ふふ』

「なんだよ?」

『いや…良夜が感動するなんて意外だなーと思って』

そういうの興味無さそうな感じだし……

「俺だってたまには感動するんだよ」

『そーなんだ』

にしても

本当に綺麗……

すると……

「良夜……?」

え?

……誰…?

「美紀……」

『良夜知ってる人……?』

「あぁ……こいつは俺の…」

「彼女です♪」

えっ……

「ちょっお前!?って菜月!?」

気付いた時には

走っていた

あの空間から離れたくて……

『はぁっはぁっ』

大分走った

『~っうぅ』

どうしてよ……

彼女がいるのに

どうしてデートしようなんて言ったの?

なんで優しくするの?


涙がふいてもふいても止まらない


その時


「菜月!!」

『どうして……』

なんでここに良夜がいるの……?

「菜月話を聞いてくれ」

『嫌だ!何も聞きたくない!』

「菜月!!」

『どうしてよ!!』

「!?」

『なんで彼女がいるのに、あたしに優しくするの?』

「違う」

『早く彼女の所に行きなよ!』

「違う!」

『何が違うのよぉ~……』

もう分からない……何も…

「!!」

涙が止まらない……

『あたし良夜が好きなの!』

「!?」

『やっと気付いたの!あたしは良夜じゃないとダメなの……』

「……」

『ヒックッ』

「あいつは彼女なんかじゃない」

『えぇっっ!?』

『だ、だ、だ、だって彼女だって……』

「それはあいつが面白がって言っただけ」

な、なんだ~よかった……って!

『じゃああの人は誰!?』

「俺の姉貴」

『お、お姉さん?』

「そうよ♪」

『!!??』

「そんなにびっくりしなくてもいいじゃなーい」

「てか姉貴謝れよ」

「ごめんね、菜月ちゃん」

『い、いえ……』

「じゃああたし行くから!菜月ちゃん、良夜のことよろしくね♪」

そう言ってお姉さんは去っていった……


なんだか……嵐みたいな人だったな……

「なぁ、菜月……」

『はい?』

「お前、俺の事…好きだったんだな♪」

『!!!』

そうだった!!

あたし思わず告白しちゃったんだった!!






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