『あなたが大好きです』
これは2年前の話

俺はまだ中学1年生だった




「良夜ー朝よ!起きなさい~!」

「ん……」

「ほら早く!遅刻するわよ?」

「…分かった」


朝から母さんうるさいな……


俺は着替えるとリビングに向かった


「良夜おはよう♪」

「はよ」


姉の美紀が俺に挨拶をして母さんが朝食を作っている


そんな普通の生活のはず……だったのに


ある日


俺は誘拐された


連れていかれたのは


きれいな部屋だった


「ここ……どこだ?」

「お目覚めかい?良夜……」

「!!?」


だ、誰だこいつ!?


「……お前……誰?」

「ひどいなぁ……お父さんに向かって、お前なんて……」

「!?」


はぁ……?


俺の父さんは…事故で死んだはずだろ?


すると


「その様子を見ると、美智加<みちか>に何も聞いてないようだね」

「な、何でお前……母さんの名前知ってるんだ?」

「言っただろ?」

「?」

「俺は良夜のお父さんだって」

「!!」

「そして俺の名前は……」

「……」

「柏木浩平<かしわぎ こうへい>」

「……嘘だろ?」

「どうやら知っているみたいだね♪」

「知ってるも何も……お前…結構有名な俳優だろ…」

「正解♪良くできました!」

「それで…そんなやつが俺に何のよう?」

「実はねぇ…」

「?」

「君は俺の隠し子なんだよ」

「!!?」








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