『あなたが大好きです』
「はぁ…」


さぁ、これからどういう作戦をたてたらいいんだ?


菜月を取り戻すにはどうしたら……


ガチャッ


「?」


誰……だ?


「菜月ーいい天気だね♪」

『そだね』


光司と菜月!!!


「な……っ『ねぇ、光司?』

「ん?」


俺は声を掛けようとしたが……失敗した…


くそっ


『光司はさあ……』


な……にを…言うんだ…?


『あたしの事好き?』

「好きに決まってるじゃん♪」


その言葉を聞いた菜月はニコッと笑って…


『あたしも光司大好き!!』


そう言って


菜月からキスをした……


あぁ……


『良夜大好きだよ!』


もうあの何度でも聞きたくなる魔法の言葉は


あの愛しくてたまらない笑顔は


俺には向けられないんだな……


「ははっ……」


既に手遅れだったんだな


菜月…


あっ……


「……っ」


俺…泣いてる……?


泣いたのは…何年ぶりだろう?


「菜月…」


今でも俺は


お前を…愛してる……





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