『あなたが大好きです』
「なぁ良夜……そこに居るんだろ?」

「!!」


いつから……バレてたんだ…?


「俺…さっき菜月ちゃんと別れたんだ」

「は?」

「まぁ、実際付き合ってるふりをしてただけだけどね」

「どういう事だよ」


だって…さっきキスしてたじゃないか……


菜月も光司に好きだと言った


なのに付き合ってるふりをしてただけ?


「俺が菜月ちゃんに一緒に復讐しようって言ったんだ」

「復讐……?」

「あぁ。良夜にあの写真の事話しただろ?その時に誘ったんだ……でも」

「?」

「さっき菜月ちゃんにもう止めようって言われたんだ」

「菜月が?」

「良夜にあんな顔させたくなかったんだって」

「!!見てたのか……?」

「ばっちり☆」

「マジか……」


俺…男なのに……


好きなやつに泣いてるところ見られるなんてマジだせぇ……


「それでさぁ」

「んだよ」

「まだ菜月ちゃん良夜の事好きだよ」


えっ……?


菜月が……まだ俺の事を……好き…?


「本当か…?」

「あぁ。」

「でも好きって言ってたし、キスだってしてたじゃないか」

「あれは俺が復讐のためにしてって菜月ちゃんに無理矢理頼んだ」


そうだったのか…


「はぁ~…」


俺は嬉しすぎてその場にしゃがみこんでしまった


「でもね」

「?」

「菜月ちゃんは良夜とまた付き合うつもりは無いみたい」

「!!?」


はっ…?


なんで……だよ…


「良夜にひどい事したから付き合う資格なんて無いって思ったらしいよ?」

「そんなこと無いのに…!」

「でも…俺は……また二人には付き合い直して欲しいんだよね…」

「なんだよいきなり」

「菜月ちゃんのおかげで気付いたんだ。自分がしてることの罪の重さにな」

「!!」








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