『あなたが大好きです』

「だから俺は良夜に協力しようって思ったんだ」

「そんなことしたって今までしたことは消えねぇぞ？」

「分かってる…でも菜月ちゃんには幸せになって欲しいんだ」

「？」

「俺が初めて好きになった子だから」

「！！」

「だから良夜には頑張ってもらわないといけないな！」


そういうと光司は満面の笑みで笑った


「あ」

「どした？」

「心から笑った光司の顔…久しぶりに見た」

「！！！」

「まぁ、まだお前もやり直せるよ…」

「良夜……」


すると光司の頬に一筋の綺麗な涙が落ちて


「ありがとう」


あぁ……


やっと戻った……


本当の光司に……


よかったな


「なぁ良夜……」

「ん？」

「もうすぐ文化祭だよなー」

「おぅ？」

「それが……チャンスだね」


そう言うとニコニコ笑った