『あなたが大好きです』
えぇ!?


『せれなと西山君と葎君!?』

「……何で三人ともいるんだよ」

「そんなこというなよー」

「光司うざい」

「ひどくね!!?」

「何で西山君がいるのよ?」

「そうだよ!お前のせいでこうなったんだぞ!」

「うぅ……」


西山君……


せれなと葎君に怒られて…なんだか可哀想…


『まぁまぁ、二人とも許してあげようよ』


するとせれなと葎君は顔を見合わせて


「まぁ、菜月が言うならねぇ…」

「許してやるか」


その言葉を聞いた西山君の顔がパァァッと明るくなる


「菜月ちゃんありがとう!!!」


……うっ


なんだか……可愛い…


「光司…菜月に触るな」

「うぅ……ごめんなさい」


良夜……


その顔…すごく怖いです…


「じゃあ、そろそろあたし達は帰るかなー」

「そうだな」

「帰ろ帰ろ!」


あぁ!!そういえば!!


『あたし仕事あったんだった!!』

「あ、それなら大丈夫だよー」

『へ?』

「もうちゃんと皆に言い訳しといたからさ♪」

『えぇ!?』

「じゃ、ごゆっくり~♪」

『え!ちょっと!!』

「あ、良夜の分もちゃんと俺が言っといたから!」

「お前…ちゃんと言えたのか?」

「なっ!失礼な!!これでも俺は国語が得意なんだよ!!」


ふんっと拗ねてしまう葎君…


すると


「悪かったよ。ありがとな葎」

「おう!全然いいぞ!」


良夜の一言ですぐにご機嫌が戻った葎君…


ホントに…面白い…


「じゃーなー」


ご機嫌で帰っていった三人…


嵐みたいだったな…










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