そよ風の妖精
まぶしー…
「あああああっ!!!」
今日も補習だったんだった!!!
うげ。完璧寝過した…
1時間もすぎてるよ…
じゃあそろそろ…
ピルルルルル
家の電話が鳴り響く
「やっぱり…」
くると思った、と続け
重い腰を上げた。
「はあ…」
案の定もしもし…と出た
瞬間に担任の怒り狂った罵声が
あたしの耳に響いたのは言うまでもない
「ったく!悠ちゃんがwiiなんか
もってくるから!!!」
話相手はもちろん悠ちゃんだった。
担任との電話が済んだ直後に
電話を掛けたのだった。
「〝お前なあっ!!お前が負けたら
もう一回、もう一回って聞かなかった
んだろーがっ!!〟」
うっ…た、たしかに。
当たっているので反撃できない。
「〝ほーれみろ。俺に当たるのは
おかしくないか?時雨ちゃん♪」
くあー!!むっかつく!!!!
何この態度!!
「何様のつもりなのよ、ばか!」
「悠様に決まってんだろ。」
はん、と鼻で笑うような声が
聞こえてきそうな言い方だった