きみだけが好き。
高校2年生。
クラス発表の日。
私、森田 花帆は今年で高校2年になる。
今日はそのクラス発表の日。
んー……一年ってあっという間だよなぁ。
学校までの桜並木を歩いていると、前方に見慣れた女の子が見えてきた。
「あ!! 花帆ーーっ!!」
「ごめんっ。 遅れたっ」
「もうっ。 ……ま、行こっか!」
「うん!!」
今、隣にいるのは中学から知り合って、今は私の大事な親友の……神澤 紫月。
見た目はおっとりしてるのに、中身はサバサバしてる子。…でも、優しいんだ。
そんな紫月にいつも助けられる。
< 1 / 288 >