きみだけが好き。
決意の揺らぎ。
次の日。
「おはよー花帆」
「おはよう紫月」
私と紫月は、いつも待ち合わせていた場所で会う。
そこから2人で学校に行く。
「昨日は告白できなかったね~。 でも、やっぱり焦って言うよりも、イベントの時に言いたいよね~」
紫月が、何か計画を立ててるような気がしたから、紫月に「なに考えてるの…?」って言ってみた。
「ん? 今月末に文化祭があるじゃない? その時言えばいいんじゃないかなーって思ってる」
「文化祭…?」
「ほら、告白するのにいい機会じゃない? てか、その前に…ねぇ」
「…??」
「なんでもないよ♪ お楽しみだねー♪」
なんか、紫月おかしいなぁ…。
でも、確かにイベントの時に告白ってムードあるね。
「花帆! アンタ、やっぱり文化祭までに言うのやめておこう!! ねっ」
「…でも、その間に山岡さんが、八代くんに攻めてっちゃう…」
「だって、八代くん山岡ひな子のこと苦手だって言ったんでしょ?? 大丈夫だと思うけど」
「……そうだけどっ」
「ねっ、だからだいじょーぶっ!!」
やっぱり紫月…ヘン。
いつも『積極的に!!』って言ってるのに、告白先延ばしにさせるなんて…。