きみだけが好き。


 

╼╼╼放課後


「花帆ー帰ろっ」


 みんなが帰る支度をしているとき、紫月が教室の入口まできて待ってくれてた。


「待って~ 今行くっ」


 未琴ちゃんに、バイバイって言うと、私は紫月のいるところへ行こうとした。


「ねぇ、森田さん」


「はい? ……えっ」


 誰かに呼ばれて振り返ると、そこには山岡さんがいた。


「このあと、ちょっといい?」


 別に、険悪な感じもなく……なんだかちょっと悲しそうに見える…。


 本当はイヤだけど、、、。


「紫月、ごめん。 先に帰っててもらえる??」


 私は紫月に、先に帰ってもらうことにした。


「…今の見ててわかった。 花帆、負けるな」


「…うん。」


 それから紫月や、クラスの人たちも帰って行った。





「あの……なに?」


 何を言われるんだろう…。


 
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