きみだけが好き。

屋台に託した想い。




╼╼╼╼あれから日が経って今日は文化祭前日。


 未琴ちゃんとメイド服を準備したし、クラスもすごくいい感じ。


「ね、花帆ちゃん」


「ん?なぁにー?」


「今日、八代くんに言うからね!」


「ん? 何を…?」


「文化祭いっしょにまわることだよっ。」


「え、あぁ! そっか、そうだったね!! でも…」


「大丈夫だから!」


 未琴ちゃんはそう言うと……うぎゃっ!


 ななな、なんで八代くんとこにって…こっち来るーーー!!!


 未琴ちゃんが、八代くんが他の男子と話してるとこに行って、何かしゃべって……こっちに来るんだけどぉっっ!!



 わわわっ! 未琴ちゃん、何してるのよーー!!!


 頭の中が真っ白。


 目の前にはもう、八代くんがいた。


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