きみだけが好き。


「うわっ 冗談だから、んな赤くなるなよ…」


「ごごごめんっ わ、私……」


 冗談に冗談で返せなかった自分に、余計に恥ずかしくなった。


 もー、やだぁ…。


 気持ち、言う前にバレちゃうよ…


「いいよ。 どーせ健は女とまわるだろうし、由紀は彼女とまわるからな。 森田もそうだから俺とまわろうと思ったんだろ?」


 …ちょっと、いや大分違うけど、そういうことでいいかな??


「…うん」


「…ん。 じゃ、明日な。 詳しいことはメールする」


 八代くんは友達の方に戻ってしまった。


「花帆ちゃん、おめでとーっ よかったね!!」


「未琴ちゃん…うん、ありがとう。 でも、急にあんなことされると困るからね!!」


「ふふっ じゃー…明日が楽しみだね♪」


「うん。」


 さっき、八代くん「詳しいことはメールする」って言ってたから…今日とかにメール、来るのかな??


 緊張したなぁ…。
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