きみだけが好き。



「ただいまーー」


 あ、なんかいつもより声大きくなっちゃった。


 友達同士で楽しい話した後って、テンション上がるんだなー…。


 お父さんも、お母さんも、まだ仕事かぁ。


 トントンと階段に上り終わり、自分の部屋に入ろうとした……


「あ、ねーちゃん」


「うわ! 雄! ビックリしたー……」


 いきなり隣のドアが開いて、中から雄が出てきたからビックリ。


「あのさ、今日父さんと母さんが記念日らしいから今日二人でレストランに行くってさ。
夕飯は花帆に任せてって言ってたから」


「え……記念日って、結婚?」


「そ。 だから夕飯よろしくなー」


╼╼╼パタン。



 そういうと、雄は部屋に戻ってしまった。



 
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