きみだけが好き。
それから少し経って、未琴ちゃんは落ち着いたみたい。
今は3人でランチタイム。
うん。 みんなで食べるとおいしいな。
「あ、花帆。 さっき数学のテスト返されたでしょ? どうだった?」
数学のテスト……あっ。
すっかり忘れてたよ……。
「よくなかった……」
紫月にウソは通用しない。 というかバレちゃう…。
だから正直に答えた。
「あははっ。 やっぱり?」
「やっぱり?ってひどい……」
「もうっ、冗談だってば。で? 何点?」
「ビックリしないでね……13点……」
「え……ホントに!?」
「はい……」
やっぱり驚くよね。
13点とか。 私も自分の目を疑いたいくらいだよ…。
「そっか。 じゃー…明日追試?」
「……そう」
明日追試だよ? 間に合わないよ…。
これでまた赤点取ったら、夏休み補習だし。
終わった……。
「あたし教えてあげたいけど、今日塾なんだ」
ん? 未琴ちゃんって……。
「テスト何点だったの…?」