きみだけが好き。



「…教室で、ヘンなことなんてしねぇから。 他のヤツに、そうゆう森田、見せたくねーし」


 へ…ヘンなこと!?


 それって、なに!?


 …ふと、教室を見わたすと、未琴ちゃんはニヤニヤしてたけど……あとの女の子は私をギロッとにらんでいた。



 うっっ……。


 この視線、イタい…な…。


 でも、そうだよね。


 学校の人気ナンバー1くらいカッコイイ人と…付き合ってるんだもん。


 この中にも…もちろん八代くんを好きだったり、今も好きな子はいっぱいいるのかも…。


 はぁー…


 ライバル、多いのかな…。


 

「で、森田」


 八代くんが、私の肩をポンポンしてきたから、そっちを見る、と。


「そのデートって、俺らだけだよな?」


 あ…っ


 言って…なかったっ!!


 トリプルデートだって…!!


 い、言わなきゃ…っ!



「あのね、実はっ…


 トリプル、デートなの!!」


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