きみだけが好き。


 まさかのまさかの……。


「82点だったよ」


 すごい…。


「いいなぁ、2人とも頭良くて」


「頭いいって言うか、追試がイヤなんだよ」


「そうそう」


「紫月は何点…?」


「えっと……、84?」


「……」


 なんであんなに難しいのが解けるんだろう…。


「まぁ、今回難しかったからね。大丈夫だって」


「次、頑張ればいいんじゃないかな」


 2人からのエール(?)をもらったらなんか、頑張れそう。


「…ありがと」


「花帆。わたし、今日部活休んで教えよっか?」


「ううん、大丈夫。だから紫月は部活してっ」


「でも……」


「本当に大丈夫だから、ね?」


「わかった。 じゃぁ、明日頑張れ!」


「うん!」


 紫月は、バドミントンを中学からずっとやってる。


 だから、紫月が部活の時間が大好きなのを知ってるから、いつも部活がない日だけ一緒に帰る。


 私の追試のために部活休むなんて申し訳ないしね。


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