きみだけが好き。
ぼーっとエイを見てても、蒼介のことばかり考えてしまう。
私、重症かも……。
私ばっかり好きなのかな……。
「花帆」
そういえば、蒼介はいつ、私の事好きになってくれたのかな…?
そんなこと聞けないし…でも、知りたいなぁ。
「花帆っ」
「ひゃっ!?」
頭をコツンとされて、上を見上げると、そこには蒼介があきれたような顔をして立っている。
「そ、蒼介!? いつからいた!?」
「さっき。 名前呼んでも振り向かねーし、またボーっとしてたわけ?」
私、どれだけボーっとしてるのよ~~っ!!
蒼介、あきれてるよ…。
「…ごめん。 ちょっと考え事してて。 はは」