きみだけが好き。



 いっぱいお店を見たけど、なかなかピンとこなくて。



 でも、あるお店を見たら、私は立ち止まった。




「ん? 花帆ちゃん、いいのあった?」



「未琴ちゃん…私、このお店にする」



 そのお店は、【自分でロゴを決めれるペアリング】と書かれていた。



「私、他のカップルたちがおそろいのものを持ってて、いいなぁーって思ってたの」



「…そっか。 うん! 花帆ちゃんがいいって言うなら、いいと思う!!


 このお店、人気あるあるだしっ!!」



「うん、ありがとう」



 私たちはお店に入った。




「いらっしゃいませ。 本日は、どのようなご用件でしょうか?」



 うわぁ…オシャレなお店…。


 この雰囲気、素敵だなぁ。



 …はっっ! ボーっとしてた。 お店の女の人はニコニコして私を見ている。



 よかった、ヘンに思われてない…。



「えっと…クリスマス、プレゼントをしたくて……」



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